ＯＫカイゼルのカバー、新利休の帯、ブレンドでライン模様の表紙と見返し、本の佇まいがその時の気分とマッチしたので買ってみた。５話の短編で男女のとりとめのない話、しかもどれも中途半端な終わり方。 子供の頃中途半端な終わり方の本と出会った時、父に…

帯に「みんなアンちゃんを待っていた」と書いてあったので、続編なんだろうなぁと思いながら、カバーのＯＫミューズキララに惹かれてまたまたジャケ買い。でも短編集なので先に出ている『和菓子のアン』を読んでなくても全然大丈夫。 今 流行のライトミステ…

緑色に黄色を混ぜると黄緑。この黄緑に黄色を混ぜると・・・黄々緑？！ 黄色のような黄緑のような微妙なこの色、自動車をはじめ色々なもので最近よく見かけるようになった。７月に発売になった３つの新製品には奇しくも どの商品にもこの色が含まれている。…

タントセレクトシリーズに厚物（200kg）と薄物（70kg）だけという異色の紙が新登場。 その名もＴＳギフト。商品名は『ＴＳギフト−１』と『ＴＳギフト−７』で従来通りナンバー表示だが、色名は記号と番号の組み合わせではなく「チョコレート」とか「インクブ…

「趣味の文具箱 38号」に『万年筆作家のための原稿用紙』を載せていただいて、おかげさまでたくさんの方に買っていただきました。ありがとうございました。その際にお客様からご要望が有った横書き原稿用紙がやっと発売に漕ぎ着けました。 『万年筆作家のた…

「ましろ」「まあか」「まくろ」、「無垢」「漆黒」、「ディープレッド」「ディープブラック」ここ数年色々な商品で従来有った色より更にこだわった色が増えている。新製品のサガンＧＡにもこだわりの色がある。でも他の商品のような白、赤、黒とは方向が違…

大型新人の登場だ！！その名はサガンＧＡ。ゴツゴツした印象の名前とは裏腹に繊細でスマートなエンボス（型押）そしていきなり５０色のラインナップ。久しぶりに楽しい新製品だ。 サガンＧＡはハンマートーンＧＡやクロコＧＡなど素敵なエンボス商品をたくさ…

植物にとりつかれた人々と樹木医の主人公が繰り広げるライトミステリー。ふわっとした雰囲気が昔読んだ竹宮恵子や萩尾望都のマンガを思い起こさせる。 ぬのがみ・ファーストヴィンテージ『ボタニカル』（有馬カオル：著、今日マチ子：イラスト/一迅社） 何故…

アナログなものとデジタルなもの、無駄とも思えることを繰り返すことと合理的に不必要なものを切り捨てること、昔からの風習と新しい考え方。普段私達が無意識に選択していることが、両極端な、でも仲の良い２人の女の子の成長を通して語られる。 先日枚方の…

今回のパンドラの箱はなかなかの良い出来です。ボジョレーヌーボ風に言うと「みずみずしさが感じられる今世紀で最高のパンドラ」みたいな感じです。 とはいえやっぱりパンドラの箱ですので、期待されたものが届かなくてもご容赦下さい。今回の寄付は、熊本地…

万年筆ファンの方からすると「なにを今更」かもしれないけれど。カートリッジ式から吸引式にに移るのにはなんとなく勇気がいる。めんどくさそうだし汚れそうだし、それにどうやって吸引するのかわからないし．．．。でもカートリッジには無い素敵な色が使え…

安い万年筆を買って、使っているうちになんとなく馴染んできて。「万年筆っていいですね〜」なんて話をしていたら、「この動画をみるともっとイイの が欲しくなるよ」と言って教えてもらったのがこれです。 こんなに表情豊かに書けるんだ！それに 書くときの…

先日、蔦屋書店Ｔ−ＳＩＴＥ枚方へ行った際に万年筆を見てきた。ガラスのショウウィンドウにたくさん並んでいたけれど「出して見せて下さい」とは言いづらくて正直のところ消化不良だった。今回イーストリーＣｏＣの「万年筆作家のための原稿用紙」を載せてい…

２３０ｋｇができたエアラス、メーカーのセールスポイントはひとまず置いておいて。 嵩があってフワッと柔らかく、表面が滑らかで独特の手触り。ということは活版印刷も箔押しもイイカンジに仕上がるんだろうなぁ！と思って活版印刷してみた。予想通りの良い…

夏も近づく６月に入って、ふわっとグロスのエアラスに厚物が追加された。元々80〜120kgの３連量だったところへ140〜230kgの４連量を投入、追加の方が多いと言う力の入れようだ。しっとり手触りのイイ エアラスに業界では熱い視線が注がれている。

どんな商品にも似通ったモノと言うのはあるもので、紙の世界にも比較的雰囲気が近い商品がある。例えば、つい先日７０ｋｇができたディープマット、とビオトープＧＡ-FS。元々濃い色の包装紙ビオトープＧＡ-FSがあって、後から濃い色のパッケージ用紙ディー…

結婚してとっても幸せだけどセックスレスに悩む主人公初美の、チョットＨなドキドキ・わくわくが軽いタッチで描かれている。T-SITE枚方．．．枚方の蔦屋書店に平積みされていたこの本。そんなにいやらしくない感じがとてもイイ！！表紙に使われているマーメ…

枚方の蔦屋書店へ出かけた。まさしく本に埋もれる１日を提供してくれる素敵な空間だ。開店して間もないので超満員、本を読む人が少なくなっているというのが嘘のようだ。なんとなく雰囲気にのまれて、読む本のストックが有るにも関わらず３冊買ってしまった。…

紙名手配のお客様にも印刷会社さんにもほとんどの場合、紙の流れ目を訊く。どちらにしようか悩んでいらっしゃる時は「折りますか？何に使いますか？」と用途から訪ねたりもする。「大丈夫！ただのチラシだからどっちでもイイよ」そんな感じの答えが返ってく…

本屋大賞に選ばれたこの本。ストーリーもさることながらその豊かな表現に驚く。ピアノの音をこんなにも繊細にふくよかに表現できるのは、やはり作家さんだからだろう。私も紙の表情をどうやって伝えればい良いだろう？と考えて味覚に例えてみたり色々試して…

極厚のマーメイド 350kgに活版で印刷してみた。 紙に起伏があるせいか、正直の所、思ったほど凹んだ感が出ないなぁ？！と思っていたのだけれど、宛名を書いてポストに入れる直前に光に加減だろうか「あぁ！やっぱりイイカンジに仕上がってる」と思った。慌て…

この度の熊本地震により、亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。熊本地震の被災者の方のインタビューで「水とトイレットペーパーが足りません」と答えていっらしゃるのを見て、業界のＴＯ…

海の香りがした。 春の、とっぷりと日が暮れた時間の海。 サラサラと月明かりに照らされたさざ波の音がする。 静かに、人魚も眠る時間の、海の香り。 ．．．マーメイドはそんな感じの紙です。 . マーメイドに極厚の３５０kgがあるのをご存知でしょうか？金属…

先週号の週刊アスキーに代官山蔦屋書店の文具コンシェルジュさんが、万年筆で手描きのツィートをされる。と言う記事を読んで万年筆用紙のイーストリーＣｏＣをお送りしたら、早速ｔｗｉｔｔｅｒにｕｐしてくださった。（気に入っていただける嬉しいのですが…

桜の花に誘われて、自転車に乗って夫婦で嵐山へ出かけた。今回は嵐山の他に行きたい場所があった。京都の紙関係者でもほとんどの人が知らないのだけれど、渡月橋から下流へ約３ｋｍ、松尾橋近くのマンションの一角に「日本最古の洋紙製紙場跡」の石碑がひっ…

手に馴染む落ち着いた紙の本と便利な電子書籍のどちらも使う私だけれど、「これは紙でないと意味が無い」と言う本に出会った。今テレビなどで話題の『文房具図鑑』だ。小学６年生が書いた手描きの絵と手書きの説明文、紙の本だからこそ伝わってくるこのワク…

イーストリーＣｏＣは万年筆の復活を願って復活祭のイースターから名前を頂いた紙だ。そのイースターは次の日曜日。でもこのイースターの日がどうやって決まるかご存知だろうか？かく言う私も知らなかった。調べてみると「春分の日の後の最初の満月の後の最…

例年よりも少し遅めのｐａｋｅｃｔｈｉｏｎ！、今年のテーマは「物語」だ。それぞれのデザイナーさんが映画や小説などをモチーフにして制作したパッケージを展示してる。 ． 今回はテーマが「物語」だけに元ネタを知っていないと楽しみが半減します。そこで…

ライン模様をエンボスしたものというとＮＴストライプＧＡとかエスプリＶエンボス ストライプのようにクッキリと「線」をエンボスしたものが多い。でも、スタードリームラインはライン模様が有るような無いような、チョットおしゃれな見え方をする。実はこれ…

私が読もうと思った時はアマゾンが売り切れだったのでKindle版をダウンロードして読んだ。小保方晴子の『あの日』だ。でも、この本の装丁にルミネッセンスが使われていると聞いて「おもしろい使い方をする」と思ってあらためて紙の本を買った。ルミネッセン…