紙のコミュニケーションと可能性

「本」に恋して

「本」に恋して

竹尾ペーパーショウ2007のシンポジウムに参加した。
京都造形大学教授の後藤繁雄氏と筑摩書房松田哲夫氏の対談だ。
ケータイメールやブログの普及で「書く」人は増えている、それに伴って自費出版が増えたり、また読書人口も多少上向いている。現在「本」に関してはインターネットと紙の本は影響し合って相乗効果があるというような話も出ていた。
「電子本と紙の本は今後どうなっていくのか?」と言う質問に対して、電子本はケータイ小説以外はなかなかうまく行っていない、まだまだ難しい部分があるとの事だった。紙の本の行方をもう少し聞きたかった。
ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論の中に、バラバラにして読む物はインターネットで、最初のページから最後のページまで順を追って読む物は紙の本が優位と書かれてあった。電子本の端末については特に詳しくは触れていなかったようだった。
シグマブックワーズギアリブリエがもっと安くなったらどうなるだろう?と私は考える。
たとえば、端末を売った店に後々その端末でダウンロードしたコンテンツのリベートが入るとしたら端末を売ろうとする店が増える。ゲームと同じで端末が増えればコンテンツも充実するだろう。
本好きの人はどの程度紙の本に愛着があるのだろう?わたし自身学生の頃は読んだ本は飾っておきたいと思っていたが、冊数が増えると置く場所に困る、だからといって捨てたり売ってしまうのはなんだかいやだ。シグマブックワーズギアはそんな私にうってつけだと思う、買った本は手元(PCの中)に置けるし、かさばらない、読みたいときには屋根裏へ上がってホコリの中から本を探さなくてもいつでも読める、買い置きの本が無くなってもその場で次の本が買える。しかし端末が高いしなにより面白そうな本が少ない。ちょっとガッカリだ。まだまだ紙の本を買うことの方が断然多い。
子供の頃に読んだ本を再び読みたいと思って探してみても絶版になっていて古本さえ見つからないことがよくある。仕方が無いので図書館で他地域から取り寄せてもらって読んだりする。でも(あたりまえだが)手元には置けない。絶版にする前にデジタルにしてほしい。
そんなことも含めて電子本で読める本が増える・端末が安くなる、どちらかが進めば本好き層は一気にこちらへ動くのではないか?
その時紙の本はどうなっていくのだろう?