妖かしの紙

OKムーンカラー

OKムーンカラー 1996年発売 王子製紙(現在は王子特殊紙
今日は月齢14日、明日が満月だ。
月は、太陽と違っておぼろげで淡い光を放つためか?それとも満ちたり欠けたり姿を変えていくからだろうか?神秘的と言うか妖しい雰囲気がする。
OKムーンカラーは販売代理店の社内公募でつけられた名前だが、言い得て妙というか?なんとなく妖しい雰囲気をうまく言いあらわした絶妙なネーミングだ。
OKムーンカラーは片面パール加工紙で、見た感じは「きらびき」や「スタードリーム」と似ている。妖しい感じがするのは色のラインナップのせいだろうか?
ライトパープル(淡い紫)、ペールグリーン(淡い緑)、アイボリースキン(ちょっと肌色)、それとホワイト。4色の展開だがなかなか存在感がある。
空押し(箔押しする際に箔を使わず熱と圧力で紙を凹ませる技法)すると色が変わるOKフロートがベース紙で、OKムーンカラーはパール加工していてもその性質をそのまま受け継いでいる。
紙の中に熱で溶ける樹脂が一緒に抄き込んであるため、熱加工した部分は光沢が増しそこだけ硬い感じに見える。光に透かすと加工部分が少し透けて見える。他にはあまりない姿を変える紙だ。プロに加工してもらうとおもしろい効果が楽しめる。
以前、自分でもできないかと思い、一円玉をライターであぶって紙に押しつけてみた。確かに少し溶けた感じはあったが、あまりきれいには型がつかなかった。残念!!
いやいや、そんなことより火傷や火事の危険があるので絶対マネしないで欲しい、紙の近くで火を使うと「月にかわっておしおき」だ。