あばたもえくぼ

クレーター

クレーター 1978年発売 日清紡
ゾディアックシリーズ4番目の商品で、当初の3商品(ビルゴ、シグナス、コルバス)と違って星座の名前ではない。この「クレーター」の名称はシリーズ発売の次の年、1969年に登録されている。この年はアポロ計画で人類がはじめて月に降り立った年で、新聞記事に載った「クレーター」の名前をいずれ使うべく保管しておいたとのこと、実際に商品になったのは9年後だ。
紙の柄は、手漉き和紙のもみ紙をエンボスで表現したもので、ゾディアックシリーズ唯一の両面エンボスだ。半光沢のおもて面に対して裏面は光沢が無くエンボスは浅い。凹凸はあるが手触りは両面とも比較的ツルツルしている。主にパッケージや表紙に使われている。
白く無機質で少し光沢があるこの感じは月の表面を連想させる。「和」のテイストを残しながら上品であかぬけした雰囲気のクレーターは、神秘的なOKムーンカラーとは違った月の一面をとらえているようだ。