漆黒

何かの印象というのは人それぞれ、色名の印象ももちろん人によって違うとは思う。私の場合、明るい色は日本語よりも英語の方が明るく感じる。例えば「雪白」「特白」よりは「スノーホワイト」「スーパーホワイト」の方が高白色な印象だ。逆に濃い色は日本語の方が深く濃く感じる。そう言う意味ではテンカラー 漆黒は味わい深い色名だ。テンカラーOK ACカードディープマットと共に艶のない色カード紙、もちろん「黒」も艶ナシなのだが、2009年に増色になった「漆黒」は微妙な半光沢。黒さを強調するのに艶は不利なように思うのだが「黒」よりも「漆黒」の方があきらかに黒い。名前も興味深いがその存在もおもしろい。おもしろいと言えばテンカラーは四六判・キク判の両刀遣い、もちろん「黒」にも「漆黒」にもキク判がある。黒のキク判にはあまりめぐり逢えないので頭の片隅にでも覚えておいて欲しい商品だ。

プロフィール
商品名:テンカラー
発売年:1967年発売
メーカー:王子エフテックス
おもて面:艶の無い一般的なカード紙。但し「漆黒」のみ微妙な半光沢
裏面:表裏差はほとんど無い。
用途:名刺、カード、パッケージ、案内状
説明:発売当初10色だったので、TEN−COLORと名付けられた