親離れ

テンカラーエンボス皮しぼ

テンカラーエンボス皮しぼ 1979年発売 現 王子特殊紙
先日テンカラーを紹介したので今日はテンカラーエンボス皮しぼだ。発売当初は名前そのまま、テンカラーに皮しぼ(レザー柄)のエンボス(型押し)という走り出しだった。何年だったか資料はないのだが、テンカラーを原紙にするのではなく「テンカラーエンボス皮しぼ」単体として作られるようになって少し風合も変わった。1991年にレザック66が全てY目になった後もテンカラーエンボス皮しぼは四六判T目だったのでB/4の冊子を作る際には重宝した。2000年に四六判は全てY目になってしまったのでちょっと残念に思っていたがB/5の冊子もかなり減ったのでそんなに不自由することもなくなった。それよりテクスチャペーパー、特にエンボス物にはキク判が少ない中、T目でもキク判が18色あるのはうれしい。A/4主流の今は貴重な存在だ。
時代の流れにあわせて変わって来たテンカラーエンボス皮しぼ、現在四六判は33色。いつのまにかテンカラーを越えてしまった。
「親」であるテンカラーも誇らしげに目を細めていることだろう。