時効

耐水紙と言えばユポ、実際はポリプロピレンのフィルムなので紙と言えるかどうかは見解の別れるところだ。耐水と言うことでポスター、特に選挙ポスターにはよく使われている。また、開票作業がスムーズに運ぶように、折っても開きやすい特性を活かして投票用紙にユポが使われているのは有名だ。
ユポは、三菱油化と王子製紙の出資で設立された王子油化合成紙(現在はユポ・コーポレーション)の製品で、三菱油化の「YU」と王子製紙の「O」を「P」が橋渡しして「YUPO」と言う名称になっている。「P」は「プラスチック」なのか「ペーパー」なのかは定かではない。
ユポは耐水用途で使いたいとよくお問い合わせを頂くのだが、ベースのフィルムが熱に弱いためコピーやレーザープリンターには通らない。
厚紙が紙詰まりするとか、薄い紙がクシャクシャになって出てこないのと違って、ユポはプリンター内で溶けてドラムに貼り付いてしまうので軽い気持ちで試しにやってみようなんて思うと大変なことになる。
昔、勤めていた会社でスキーの準備の際、ゲレンデの地図をプリントしようとしてコピー機を壊してだまっていた のは私です。ゴメンナサイ(20年も前なので時効だと思います)

プロフィール
商品名:ユポFGS(YUPO)
]発売年:1970年発売
メーカー:ユポ・コーポレーション
おもて面:凹凸が無く手触りはツルっとしている。
裏面:表裏差はほとんど無い。
用途:名刺、ポスター、地図
説明:合成紙の代名詞、
白について:白老上質より多少乳白色