不思議の紙バージ

1ヶ月にわたって「バージ」で作った船を特集してきたがほとんど紙の説明をしてこなかった。船を作れるぐらいだからユポみたいなフィルム?あるいは片面にビニールを貼ったような紙?そんな想像をしていらっしゃる方も多いかもしれない。「バージ」は茶色の包装紙を厚くしたような紙で、オモテ面より裏面がホンの少しだけザラッとしている、見た感じはなんのへんてつもない厚紙だ。また、船を作って川が渡れるぐらい耐水効果があるにもかかわらずインクジェットでプリントできる。インク(水)は染み込むのに向こう側へは抜けていかない、でも破ってみても真ん中にフィルムを挟んでいるわけではない。なんとも不思議な紙だ。
風の谷のナウシカに登場する輸送用のグライダーが「バージ」と呼称されているのだが、バージ(barge)を辞書で調べてみると「平底の荷船」と出てくる。耐水性のあるパッケージ用紙としてはうってつけのネーミングだ。主な用途はもちろん「船にして川を渡る」ことではなくて、冷凍食品のパケージなどで表面が結露して水滴がついても大丈夫というようなことを想定しているそうだ。見た感じはスッキリ綺麗とは言い難い茶色だけれど食品衛生試験適合品だ。
わたし的には、名刺とかDM、冊子の表紙。パッケージ用途にとらわれず紙自体の素朴な風合いを活かして使っていただければとおもっている。
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商品名:バージ
発売年:2014年発売
メーカー:日本製紙クレシア
おもて面:平らでツルッとした手触り
裏面:平らだが おもて面よりも少しだけザラッたとした手触り
用途:パッケージ、名刺、
説明:バージ(barge)は「平底の荷船」のこと。
ノーコート全層耐水、食品衛生試験適合品