紙の厚さ-紙厚

実際の紙の厚さが何mmという表示をしている商品は少ない。ましてその数字を正式な厚さ表示として使っているのは、ユポやピーチコート、アリンダなどフィルム系の商品のみだ。これらフィルム系の商品の厚さ表示は「#250」こんな感じになっていて、この場合は250ミクロン(0.25mm)を表している。
商品によっては、見本帳に「連量」「米坪」と共に「紙厚」の表示がある物もあるが、扱いとしてはサブ的というか、情報として記載されているにとどまっている。
なぜ、厚さの表示に実際の厚さを採用しないのか?
今でこそ精密なセンサーとコンピュータ制御で紙を作っているが、以前はそれほど品質が安定していなかったことをあげられる。
また、紙の厚さはミクロの世界で私達が普段生活していて使う単位より遙かに小さい。それよりは「kg」や「g」など実感しやすい単位に変換した方がわかりやすいと先人たちは考えたのではないだろうか?