紙の厚さ-斤量

「斤量」は「連量」の古い言い方で微妙に違うと言えば違うのだが「それは斤量ではなく連量ですよ」と訂正する人は居ない。例えて言うなら「レコード屋さんへCDを買いに行く」と誰かに言っても「レコードなんて売ってないのにレコード屋さんなの?」と聞き返す人が居ないような感じだ。...ちょっと違うかなぁ?!
「斤」と言う字はポンドを表す文字でパン1斤と同じ意味だ。元々はパン1ポンド分を1斤と言っていたそうだが現在は必ずしも1ポンドと言うわけではないようだ。紙の場合は昭和初期には現在と違って500枚を1連と呼んでいた時代があった。(セロハンは現在も500枚で1連だ)その1連(500枚)の重さをポンドで表したのが斤量だ。
OK ACカードの見本帳でOOkgの横に#□□で表示されているのがそれにあたる。OK ACカードの場合、177kg は #200となっている。通常はこれを「200番(バン)」とか「200番手(バンテ)」と読んでいる。同様に画用紙も170kgを「200斤(キン)」と呼ぶ、こちらは昔ながらの「斤(キン)」と呼ぶ人が多いようだ。「kg」と「斤」の関係は明確な計算式はなく1割+α upした比較的分かりやすい数字になっていることが多い。画材屋さんの中にはケント紙の 180kgを#200と表示しているお店もあるので、何かの事情で他店で買う時は注意が必要だ。
まぎらわしいので統一した方が良いのかもしれないが、昔からの習慣もあるので簡単には変えられないようだ。