ＯＫミューズリンター １９８９年発売 王子製紙（現在は 王子特殊紙）
ＯＫミューズリンターを活版用にドンドンご注文頂いているかと言うと実はそうでもないのだが、この紙に活版で印刷すると、これもまた良い雰囲気になるのだ。やはりこう言うふんわり感のある紙というのは活版と相性が良いようだ。
この ふんわりしなやかな手触りを作り出しているのは商品名にもあるコットンリンターだ。コットンリンターと言うのは綿の実の種子のまわりについている、柔らかい産毛状の短い繊維のことだ。紙の中でコットン配合という商品は多いがコットンリンターを含んでいる紙はかなり少ない。リンター配合の方が、より柔らかく、しかもより張りの有る紙になるような印象だ。
ＯＫミューズリンターは元々、ホワイト、ブライト、ダークの３色だったのだが、２００４年にダークが廃色、このまま廃品になってしまうのかと心配していた。しかし２００６年にスノーホワイトが追加され、実際の見た目も商品自体の先行きにも、ぱっと光が差したように明るくなった。とは言え個人的には後から追加になったスノーホワイトよりクリームっぽい色のホワイトがＯＫミューズリンターらしくて好きだ。そんな私なので、増色の際はスノーホワイトのみがＦＳＣ森林認証を取得した森林循環紙だったので、他の色には森林循環紙マークが付けられないのがチョット悔かった。現在は３色共、と言うよりＯＫミューズリンター自体がＦＳＣ森林認証を取得しているのでどの色でも森林循環紙マークを使うことができる。３色平等になってやっとスノーホワイトもなかなか良い色だと思えるようになった。
さて、ＯＫミューズリンターにもう一色追加するとしたら、やっぱり「何よりもあたたかい」ネズミ色が良いなぁ！
♪リンタリンター♪リンタリンタリンタ−ぁぁ♪
