パンドラ

パンドラシルキー

パンドラ 1959年発売 特種製紙
昨日のヘリオスGAがギリシャ神話の神様だったので、今度はギリシャ神話で地上最初の人間の女性パンドラだ。神話にちなんだ紙にふさわしく、もう発売から50年も売れているロングセラーだ。
紙の風合は。おもてはOKミューズコットンより広めの縞模様、模様の方向と紙の流れ目は交差している。裏はマーメイドのようなデコボコした大ラフだ。正面から光に透かすと線模様が際だち、逆に光を反射させるように斜めから見るとおもて面も縞模様が少し霞んでマーメイドのような凹凸が見える。もともとは「STカバー(縞模様の紙)をマーメイドの手法で作ってみたら」と言う発想から生まれた紙らしい、なるほど「一粒で2度おいしい」と感じるのはそのためだ。
名前の由来は、「明るくて白味のある色で、紙もやわらかくて女性的な感じがする」ところからパンドラと名付けたそうだ。
以前は、100kgのみで白と古染の2色だった、その後100kg、130kg、210kgの3連量になり、100kgは10色まで増色したのだが、現在はホワイトのみになっている。
「希望」がパンドラの箱に残ったのように、いつまでも残していきたいチョット神秘的なテクスチャペーパーだ。