著作権登録の紙

それぞれの紙の図柄は、メーカー(あるいは開発した会社)の持ち物なので撮影して複製してはいけないのだが、ポスターやカタログなどで紙の柄を撮影して印刷物にしている物を時々見かける。何となくなし崩しに撮影・印刷されるのをくいとめる為、紙の中にはその図柄を著作権登録している物がある。
岩はだフレンチマーブルみやぎぬレザック82ろうけつローマストーン、(ボーンフリー廃品)
これらの商品の柄は特種製紙著作権登録をしている。しかし、印刷業者さんや紙屋でも知らない人が多いし、あまり積極的にPRされていないように思う。以前、「著作権について」と書いた小冊子の表紙がレザック82ろうけつを撮影して印刷した物だったという冗談のような事例もあるぐらいだ。
今回たまたま、濃い色の紙にカラー写真という組み合わせのポスターの話があり、紙の撮影の説明をしたところ「使用料を払うと印刷してもよいのか?」ときかれた。こういう問いかけは今までになかったのでメーカーに問い合わせてみると、「メーカーとしては紙を買って頂く為に色々な柄や色を開発しているのだから、撮影・印刷はやめてほしい。」と言う解答だった。
予算や技術的な問題も有るとは思うが、紙屋としてはやはり現物のテクスチャペーパーを使ってほしいものだと思う。