飛んで来た気持ち

お電話でケンランのご注文を頂いた。紙飛行機のお仲間のご紹介だそうで「まだ初心者です」とおっしゃっていた声からすると、私より年上の方のようだ。
こう言う紙飛行機に使う紙のご注文には必ず流れ目の指示がある。翼の部分や胴など、シャキッとしていないと上手く飛ばないので当然だ。そのため私達もご注文の際に紙の流れ目には特に気を使っている。
ところが数日後「流れ目が逆だ」とのお叱りの電話を頂いた。こちらもお送りした商品の断裁状況など調べた上でお話しさせていただいたところ、お客様が流れ目自体を逆に覚えていらっしゃったと言うことが判明。こちらの間違いで無いことがわかってひとまず安心した。でも、ご連絡いただいた電話でお客様は、地域の子供達に配って紙飛行機の楽しさを知って欲しかったのに予定の半分しか作れないとちょっと寂しそうだ。なんだかひっかかるものを感じたが無償交換と言うわけにはいかない。考えた末に私個人がプレゼントすることにした。
それから何日か経った先週の土曜日、紙飛行機の完成品が3機送られて来た。飛ばし方の説明書もついている。早速、裏の駐車場で飛ばしてみるとこれが結構楽しい。
お客様の「紙飛行機の楽しさを知って欲しい」と言う気持ちは遠く離れた私達のところまで飛んで来たのだ。