人魚のクリスマス

マーメイド

マーメイド 1956年発売 特種製紙
クリスマスに何か特別なことがあるのか?と言うとそうでもないのだが、12月になるとなんだがウキウキする。紙の中でも特に変わった柄と言うわけでもないのになんだかウキウキする紙がある。マーメイドは私にとってウキウキする紙のひとつだ。
色数が多く、昨年かなり廃色が出たがそれでも73色ある。どの色もと言うわけではないが、70kgから350kgまで厚さも豊富だ。四六判と菊判があるので何かと使いやすく、カードやパッケージ、本の表紙や見返し、どんな用途でもソツ無くこなすオールマイティな紙だ。でもそう言う「何にでも使える便利な紙」と言うだけではなく、ただ見ているだけで、エンボスとは一味違ったフェルトマークの凹凸は何とも言えない温かさを感じる。このやわらかな凹凸はオフセット(印刷屋さんの印刷)やインクジェットでプリントするのも良いが、えんぴつやクレヨンで手描きすると良い味がでる。個人的にはクリスマスカードや年賀状など特別な人に送るときはマーメイドに鉛筆描きする。多少絵が失敗してもマーメイドの風合いが助けてくれる。
さて、私が選んだマーメイドの赤と緑は、純粋に赤と言う感じの「赤」と、チョット深めの「濃緑」。この2色を見ながら人魚もクリスマスをするのだろうか?と考えてみる。珊瑚のツリーに真珠で飾りをして、てっぺんにはヒトデを飾る。チョウチンアンコウが光を灯せば魚たちとともに静かなクリスマスができそうだ。