バカはどっち?

フールス紙

OKフールス
昨日、STカバーのT目がフールスケントと言う商品だったと言う話をしたので今日はフールス紙だ。
6年前に「フールス紙を取り扱っていますか」という問合せがあった。当時の私はまだこの紙を知らなくて、探すのにかなり苦労した覚えがある。このブログを書きながら、その頃、先輩や友人に問い合わせたメールを読み返すと手がかりを少しずつ集めていく様子が推理小説のようで結構楽しめる。一番はじめに「フールス紙...バカな紙っていったい?」なんて書いてあるのには我ながら笑える。
現在は紙名手配でも販売しているフールス紙は、すの目と透かしの入った両面とも平らな紙だ。万年筆派には好評で、水性ボールペンやインクジェットとの相性も悪くない。
元々はイギリスの「フールスキャップ」という紙がルーツで、"道化師帽"(ピエロの帽子)の透かしが入っていた為こんな名称になったと言われている。どちらかというと紙自体よりもフールス判と言うサイズを御存知の方の方が多いかもしれない。(フールス判は13.25インチ×16.5インチ)
日本に輸入され始めたのは明治時代で、万年筆での書き味が滑らかで、吸取紙を必要としないほどインクの吸収が良く、しかも裏ヌケしない、筆記適正の良い紙だったらしい。
今思い返すと、フールス紙に「バカはどっちだ?」と思われていたんだと思う。