羊の皮をかぶった狼

ルーパス

ルーパス 1984年発売 日清紡
ゾディアックシリーズ8商品で、7番目に発売になったルーパスは狼座のことだ。この柄は一般にはへアラインと言われるエンボスパターンで、細い線模様だ。ルーパスの意味を知る前は 流星の尾 の模様かと思っていたのだが、狼座と言うことで毛並を表しているようだ。一見しただけでは見落としてしまいそうな細かい柄がなかなか良い雰囲気だ。主な用途は、やはりパッケージや表紙だ。
紙を選ぶとき一般的にはもちろん柄や色、機能性で選ぶのだが、例えば、このルーパスを表紙にして羊皮紙のカバーを着けると「羊の皮をかぶった狼」になる。扉にOKムーカラーを使って月の形のホットスタンプを押してあったりするとなかなかシャレが効いてておもしろい、もちろん本の内容とマッチしていないと意味が無いのだが、こう言う「わかる人にだけわかる」謎解きのような使い方もおもしろいのではないだろうか?
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ゾディアックシリーズとその仲間たち

1968 ビルゴ....1669 ビルカラー
1968 シグナス...1969 シグカラー
1968 コルバス...1998 ハンマートーンGA(T-EOS)
1978 クレーター..1979 きぬもみ
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クレーターまでは四六判だったが
あらおり以降、四六判より少し大きいL判とキク判より少し大きいK判になった。
クレーター以前のゾディアック商品も順次このサイズに移行している。
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1983 あらおり
1983 ほそおり...1990 NTほそおり.... 2002 NTほそおりGA(T-EOS)
1984 ルーパス...1986 オフメタルLP
1985 ストライプ..1990 NTストライプ.. 2002 NTストライプGA(T-EOS)
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ゾディアックシリーズ8商品の中で、現在も残っているのは
クレーター、ほそおり、ルーパス、ストライプの4商品と半数になってしまった。
しかしそのテイストは、色物のT−EOSシリーズに受け継がれているようだ。
T−EOSシリーズについては、また、順次紹介していきたい。