背表紙は歌う

タイトルにひかれて買ったこの本、買ってからシリーズ2作目と気がついたけれど後の祭り、でも短編集なので特に違和感無く読めた。出版社、取次会社、書店を舞台にした珍しい設定で、出版社に勤める 井辻智紀 の奮闘記が描かれている。短編5話で構成された内容もさることながら、本がどうやって流通しているのかや、この業界の抱える問題がかいま見えておもしろかった。
本が大好きな書店員さんのように、紙が大好きな私達にもできることは、きっとたくさんある。