2つのボタン

レザック66の「ボタン」が以前は全然違う色だったのをご存じだろうか?今の「ボタン」はワインレッドのような色だが、以前のボタンは綺麗な濃いピンク色だった。こう言う綺麗な、特に濃いピンク色は紙単体で見る分にには良いのだが、実際にはどうも使いにくいようで廃色になることが多い。レザック66でも30年近く前に廃色、私の好きな色だったのでとても残念だった。何年か後の増色の際に復活した「ボタン」はワインレッド色、最近流行りのビオトープGA-FSディープマットにも通じる濃ぃ色だ。
レザック66と言うと使いあきたとか古くさいと思っているデザイナーの方もいらっしゃるかもしれないが、こんな風に今流行っている色も、そして未来の流行色もキチンと予測して用意してある。レザック66のカラーパレットや見本帳をもう一度手にとって見ていただくと、その良さを再認識して頂けると思う。

プロフィール
商品名:レザック66
発売年:1966年発売
メーカー:特種東海製紙
おもて面:革柄のエンボス模様
裏面:平らだがおもて面と同じ模様が確認できる
用途:表紙、カード、パッケージ、案内状
説明:レザーライク(革のような)を縮めた商品名。66は発売年。レザックシリーズだけでなくテクスチャペーパーを代表する紙。