黒の紙に印刷

同じネタは何度も使わないようにしているのだが、これに関しては定期的に呼びかけた方が良いかも知れないと思っている。
一般の家庭用プリンターには白いインクは無い。これはインクジェット、レーザー共に同じなので、基本的に黒い紙に白で印刷することはできない。「この前印刷したとき、黒地に白文字を印刷したヨ」と言う方もいらっしゃるが、それは白い紙に文字部分だけを残して回りすべてを黒で印刷しているだけで、白インクで印刷しているわけではない。
先日、近所のお客様が同じことをおっしゃったので何故そう思うのか聞いたところ、「お絵かきソフトで はじめに全面を黒で塗りつぶして、その後 白で文字を書いたのでプリンターも同じ作業をしていると思った」とのことだった。なるほど、画面上で書いた手順をプリンターが再現しているのなら、一旦全部黒に塗ってから白インクで文字を書いているように感じるかもしれない。それならインクがもったいないから黒い紙を買おうと思うのも自然な気がする。でも思い出して欲しいのは白インクを買ったことは無いでしょう?!ということ。家庭用プリンターに白インクは存在しない。
実はこの話には続きがある。「それなら黒い紙に黄色は印刷できるよね、黄色のインクはプリンターに入ってるから」...でも答えはNOだ。家庭用プリンターはカラー印刷するのを前提にしているので黒以外のインクは半透明だ。そのため、紙の色が濃いとどのインクもほとんど見えない。これはレーザープリンターでも同様なので「家庭用プリンターでは黒い紙に印刷はできない」と覚えておいて欲しい。

※アイロンプリントなど特殊な方法で箔などを貼りつけることはできます。
※不透明なインクでカラー印刷をするにはインク同志が重なってはいけないので技術的に難しい為インクジェットもレーザープリンターオフセット印刷も黒以外は通常 半透明のインク・インキを使います。