格子が織り成す物語

NTほそおりGA 2002年発売 日清紡
薄くて加工しやすいことや私達の生活に密着している事など紙と共通点の多い「布」、そのためだろうか、布柄エンボスの紙は結構多い。
NTほそおりGAも布エンボス。名前の通り細く織り込んだ布模様のエンボスで、ランダムな格子模様だが流れ目方向の模様が強い。流れ目方法から見るとほとんど縦模様しか見えず布というよりは木の表面のような荒々しいイメージ、90度回して見るとランダムな格子柄で柔らかい布の雰囲気が出る。
キュリアスIRスタードリームようなパール加工紙で見る角度によって色の変わる紙はあるが、エンボスでこう言う趣向は珍しい。
見本帳で紙選びをするとほとんどの場合おもて側しか見ないし、見る方向も限定される。時々こうやって見る方向を変えてみると違った一面が見えてきておもしろいものだ。