ななくさがゆ

新本流和紙 木皮入

箸の向きが逆だと後で父に叱られた。
今日は七草、ウチの家も朝食は七草粥だが、7種類全部入れることはあまり無い。
母は七草(七つじゃないけど)を切りながら
♪とんとのとりにとられぬさきにななくさおかい♪
と歌う。そんな歌があるのだろうか?とググッてみると「七草なずな、唐土の鳥が 日本の土地に 渡らぬ先に トントンぱたり トンぱたり」と言う歌詞が出てきた。
口伝えなのでかなり変わってしまっているようだ。異国の鳥に食べられてしまう前に七草を摘んで来て食べましょう と言う意味だろうか?まぁそれにしても我が家に伝わっている歌はかなり短い。
お粥に草を入れるように木の皮を入れた紙「木皮入」、昨日に引き続きシンプル且つ明解な商品名だ。雰囲気は こざとの秋色に似ている。と言うよりも こざと がこう言う和紙を手本にして洋紙抄きした紙なのだろう。
和紙の場合、各地で色々な紙が作られ各々で名前をつけるので、同じ名前で風合が違う紙や、同じ種類の紙で違う名前の紙などあって難解だ。新本流和紙 木皮入 も、同じような紙で 粕紙(かすがみ) と言う名称になっている物もよく見かける。
繊細で優しい感じがする和紙が多い中、新本流和紙 木皮入 は素朴で荒々しい印象だ。それだけに難しいことは考えずザクッと感覚的に使ってもサマになる。なにか思いついたらあれこれ悩まずすぐ手にとってカタチにしてしまおう。
とんとのとりにとられぬさき...