グリーン購入法

グリーン購入法適合の紙を探す問合せは極端に減った。古紙に固執したグリーン購入よりも、森林循環紙をはじめとして環境に優しい紙は他にもあると言うのはかなり浸透したようだ。
最近ではボール紙のように古紙配合率を高めても問題ない紙と、色や品質を安定させるために古紙をたくさん配合すると差障りが有る紙と言うのも分別されて、適材適所という感じになってきている。

官公庁の仕事など、どうしてもという問合せはあるのだが、今のグリーン購入法はweb上でも資料が探しにくく、しかも難解だ。
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平成22年2月5日に変更された内容はここに有る
環境省>総合環境政策>グリーン購入法>基本方針

環境省>報道発表資料>添付資料 資料2
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封筒以外の用途の場合は古紙配合率が60%以上ではじめて土俵に上がれる、そしてその上で総合評価80点以上で適合ということになっている。

古紙配合率を評価点に直すときに10ポイント引くルールなので古紙だけで基準値をクリアするには古紙配合率90%以上と言うことになる。
古紙以外に大きくポイントを稼ぐにはFSCやPEFCなどの森林認証を受けている必要があるので、たまたまグリーン購入法に適合している商品と言うものはほとんど無い。
メーカーがグリーン購入法対象商品を狙って作ってないと通常はこのハードルは越えられないのだ。

身近な例では色上質、メジャーどころの紀州、日本、大王、は現在の所 不可で、唯一特種東海のデーリーカラーのみが古紙100%でOKだ。但し薄口程度の厚さしかないので用途が限定される。

現時点で言うと、白、グレー系、ナチュラル系以外の いわゆる色物でグリーン購入法適合商品は、テクスチャペーパー全体を見回しても他には無いようだ。
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官公庁の方が、現存しない紙を仕様書に書いたりすると、納入業者さんも困るだろう?!まずは官公庁の方がグリーン購入法をよく理解した上で、紙屋やメーカーに相談して該当商品があるか確認して欲しい。