天命を知る

パミス見本帳

パミス 1960年発売 特種製紙 (現 特種東海製紙
昨日はサーブルを紹介したがサーブルというとパミス。パミスとサーブルは1年違いで発売になった、白系テクスチャペーパーを作りたいという開発者の思いがそのままかたちになった商品だ。サーブルはフランス語の砂だったがパミスは英語で「Pumice=軽石」を意味する。
サーブルとパミスは比較的良く似た柄だが、サーブルは細かい柄がクッキリしていて幾何学的な印象なのに対して、パミスの方は柄自体に強弱があり軽石と言うのもうなずける。どちらが好きかと聞かれると...甲乙つけがたい。スッキリしたサーブルも好きだがちょっとゴツゴツした感じのパミスも良い。
サーブルもパミスも今はどちらも白〜クリーム系で4色の商品だが、元々はどちらも2色での発売だ。その後パミスは1978年頃、100kgのみ色物が追加され13色になったのだが、カラフルな色を売り物にした商品に圧されて2008年に色物は全て廃色になった。とは言うものの商品にパワーが無くなったわけではない。色物がなくなって多少華やかさに欠けるが逆に存在感は増した印象だ。
パミス発売から今年で50年。「五十にして天命を知る」と言うが、白系テクスチャペーパーを牽引(けんいん)するのがパミスと、そして盟友サーブルの使命だと本人(?)達も感じていることだろう。