宇宙(そら)からのメッセージ

テンカラー 黄と漆黒

テンカラー 1967年発売 現 王子特殊紙
私が子供の頃読んだマンガや小説だと、宇宙船での食事はカプセルやキャラメルのような小さな固形物、いわゆる宇宙食だった。服装も宇宙服と言っていたような気がするが、どちらも見た目や味よりはコンパクトで機能的であることが優先していたように描かれていた。でも、スペースシャトル山崎直子さんのニュースを見ていると、玉子焼きとか刺身とかショウガ焼きとか食べているし、服装も和装の着物を持っていったり、昔読んだ本のイメージとはずいぶん違う。やっぱり機能面だけでなく見た目や味、何より楽しさが無いとダメなのだろう。そのうち宇宙船の中でも菜の花が咲いて春を知らせるような日が来るかも知れない。
宇宙とは特に関係ないのだが、今日の菜の花な紙はテンカラーの黄だ。昨日紹介したKSY Aカードの黄 よりはもう少し優しい黄色、ちょっとパンチはないが柔らかい色合いのスッキリした黄色だ。紙質はOK ACカードに近く艶感が無く、手触りもKSY Aカードケンランに比べると少しザラついた感じがする。
さてこのテンカラーの名前の由来を御存知だろうか?テンカラーは発売当初10色だったので、TEN−COLORと名付けられたそうだ。昨年増色になった漆黒...ACカードの まくろに当る色...を加えて現在は23色あるのでテンカラーの意味もうすれてしまった。しかし名前にこだわって10色のままにしておくよりもちろん選択肢が多い方が良い。それにやはり、見て、触れて楽しいと感じていただくことが天から(テンカラー)の使命だ。