レザック８２ろうけつ １９８２年発売 特種製紙
レザックシリーズはレザック８０以降には副題(?)が着くようになった。今日紹介するレザック８２は「ろうけつ」、もちろんろうけつ染めのことだ。ろうけつ染めは熱で溶かした蝋(ろう)で布に絵を描き染料で染める手法だ。この蝋がひび割れを起こして独特の風合が出るそうだ。そのろうけつ染めの雰囲気をエンボスで再現したのがレザック８２ろうけつなのだが、以前「凍てついたアスファルトを見てヒントを得た」と聞いたことがある。そう思ってみるとピキンと凍った感じが寒々として今の季節にピッタリだ。
このエンボス柄はよく見ると奥行きがあるようで立体的だ、さらによく見ていると動きがあるように思える。さすがに著作権登録しているだけあって一般のテクスチャペーパーとは一線を画す風格が有る。
このレザック８２ろうけつ、厚さは100kg〜215kg、４連量と申し分ないが、色数が１３色はちょっと少ない。調べてみると平成１４年に７色廃色になっている。ちょっと残念だ。個人的にはもう少し日本色を増やして欲しいのだが．．．
