テクスチャペーパー(特殊紙)の実配合率

今回のリサイクルインパクト(再生紙古紙配合率偽装事件)で、私にとってホントに残念に思うことはテクスチャペーパー(特殊紙)の公称と実配合率に大きな差が出ていることだ。テクスチャペーパーは微妙な色や風合を表現する必要があるため、不安定要素である古紙を配合するのは当初から懸念されていた。しかし、再生紙を使った冊子の表紙やDM、封筒など一般紙との組み合わせやユーザーの要望に答える形で、徐々にテクスチャペーパーにも再生紙が増えていった。上質やコートなどの一般紙と比べると単価が数倍するので技術的な部分もクリアできるものなのだと私は勝手に理解していた。しかしフタを開けてみれば...
現在、公表されているテクスチャペ−パーの実配合率を一覧表にして見やすくしている。データを整理しながら、古紙配合率を重要なセールスポイントにしていた商品のところへ来ると一瞬手が止まる。再生紙だからこそ、特に100%だからこそ売れた物と、そうでないものはやはり立場が違うように思う。まだこれからのことではあるが、商品名に配合率が入っていた商品などの名称変更や、廃品なども出てくるだろう。後処理は始まったばかりだ。