お好み焼き屋

クリームソーダと共に高校生の私達には注文してはいけない食べ物があった、ヤキソバだ。いつものお店でお好み焼きを注文すると大きいコテと小さいコテを一つずつ出してくれる。私達は大きいコテを楯にして敵から守りながら小さいコテで切り分けて食べ、時に他人のお好み焼きに攻撃をかける。お好み焼きは一つのかたまりなので比較的守りやすい、それでも気を抜くと敵にやられる。これがヤキソバだと目も当てられない。切らなくても食べられるのであっと言う間に敵に喰い散らかされてしまう。
無くなってしまったヤキソバ人には、もちろん後からみんなでお好み焼きを提供するのだが。