ホワイトとスノー

ホワイトとスノー、白と雪、白と純白。「白」と思える色が2種類以上有る商品がたくさん有る。見るからに白の色味が違うものもあれば「こんなに似た白を何故2色作ったのだろう?」と思う商品もある。もし「こんなに似た白」と思ったら、昼間にその紙を持って屋外(あるいは窓際)ヘ行って欲しい。蛍光灯の下では同じ色に見えた紙が見違えるほど違う色に見えることが有る。その原因は蛍光染料だ。お化け屋敷などで自分の服だけ青白く光っていると言う経験はないだろうか?蛍光染料は紫外線で青白く見える薬品のことだ。紫外線に反応するので蛍光灯と太陽光で白さが違って見えるのだ。

写真はペルーラのスノー(上側)とホワイト(下側)。蛍光灯下ではほとんど同じに見える(写真左)が、太陽光ではスノーが白い(写真右の上側)。
同じ商品で白さが違うのは良いのだが、紙屋泣かせなのは古い名刺だ。名刺には蛍光染料が入った白い紙が使われていることが多くその名刺が退色してしまうと同じ紙は見つからない。「現在の色であわせてくれれば良い」とよく言われるのだが、白い紙が退色すると屋内ではくすんで見えていたのに外へ持って出ると白く見えるのでそのギャップが大きく色の合わせようがないのだ。説明して分かって頂けるお客様ならよいのだが。

写真は蛍光染料の入っていない白老上質と、退色してしまったキンマリSW上質。チョットわかりにくいが蛍光灯下では白老上質の方が白いのに(写真上)、太陽光では退色したキンマリSW上質の方が白い。

これはブラックライトをあてて撮影した物、キンマリSW上質は青白く光る。