日本製紙、年賀状の古紙配合率を下げる

清水寺での昨年の「今年の漢字」は「偽」だった。昨年は色々な偽装事件があったが、今回の「日本製紙の年賀状配合率を無断で下げた」と言うこの事件、正直の所「ブルータスおまえもか」と思いだ。
「古紙の割合を多くすると、紙にしみのようなものができるなど品質が下がるため、配合率を低くした」とのことだが、契約は契約だ、非は日本製紙にある。
契約不履行に対して憤慨するのはわかるが、古紙配合率を下げたことに対して、『日本郵政は「環境重視のイメージが傷つきかねない」と反発し』と言うのは頭が古いとしか言いようがない。
古紙はもったいないから使うのであって、今となっては環境重視と言う意味合いは薄い。環境重視というなら植林木FSCなど森林循環紙を使うべきだ。そういう意味では日本郵政痛がる子供のことを考えず最後まで子供の手を離さなかった哀れなニセ母...こっちも「偽」なわけだ。
各商品が速やかに古紙配合率を下げて行っている中で、この事件をきっかけに無責任に「いままでと同じように再生紙をつかう」ニセ母が増えないことを祈るばかりだ。
逆にこうやって注目を集めている間に、「年賀状をいつまでも再生紙にしておくのはいかがなものですか?そろそろ本当に環境のことを考えましょう!」と日本郵政とニセ母達に問いかけてみるのも良いかもしれない。