花より壇紙

あららぎ 秋桜

あららぎ 1975年発売 新富士製紙(現 王子特殊紙)
今日の京都は良い天気で暖かいというより汗ばむぐらいだった。小春日和と言うにはまだ季節的には早いようだが、淡紅のコスモスは咲いている。そんなわけで自動車に乗りながら山口百恵の♪秋桜♪を口ずさむ。
秋桜と聞いて思い浮ぶ紙は「あららぎ」だ。しかし、あららぎの秋桜は「コスモス」ではなく「あきざくら」と読む。
あららぎはクレープ柄のテクスチャペーパーだ。クレープ...紙を雑巾しぼりして広げたと言うと分かりやすいだろうか?和紙では「壇紙(だんし)」と言う紙にあたる。和紙の血を引く紙だけあって和風な色が多く全部で27色ある。和菓子の箱や包装紙、ご祝儀袋など色々使われているがやはり用途もほとんどが和風だ。冊子の表紙に使ってもなかなか良い感じに仕上がる。
レザープリンターではプリントできないしインクジェットでも少々難しい。個人ユースでは無理にプリントするよりは プリントした別の紙を貼りつけるとか「あららぎ」様の希望にあわせてあげた方が良いようだ。
チョット扱いにくい「俺様」的なところも魅力の紙だ。