パワースポット

ひがん花が咲くと鞍馬山へ行きたくなる。特に理由は無い、子供の時、連れて行ってもらう時に見た赤い花が印象的だったのだろう。まぁそんな理由でぶらぶら出掛けたのだが「あれ」時期を間違えたか?それとも今年は暑いせいか?ひがん花は一輪も見かけなかった。
鞍馬山へ行こうと思ったもう一つの理由、それは今 流行りのパワースポットだ。なんだか景気も良くないので「我を救けよ、光よ蘇れ」とパワーをもらうためだ。お寺の所まで登って来ると、あらあら行列ができている。本堂に人が溢れているわけでなく、そう、パワースポットと呼ばれる場所で拝んだり、空を仰いだり写真を撮ったり、それも一人ずつなので時間がかかるのだ。このまま紅葉のシーズンを迎えるとどうなるのか他人事ながら心配だ。かく言う私も今日はココが目的なので行列に並んだ。真ん中に立って「アブドルダムラル...」もちろん本堂もキチンとお参りをした。普段はそれで山を下りるのだが今日は奥の院の方へ向かう。途中の不動堂と言うところにもパワースポットが有るらしい。山を登って少し下った所にひっそりと不動堂がある。そのお堂の前にお目当ての六芒星が有った。ここでもパワーをもらってお参りをして...あれ?不動堂なのに鈴(神社にあるガラガラ)がある。子供の時から何となく不思議に思っていた鞍馬山、本堂は鞍馬寺なのでお寺なのだが、途中にあるのは火祭りで有名な由岐神社も含めてみんな神社だ。鞍馬寺自体もお寺なのに虎の狛犬さんが居る。
神様や仏様のことはよく分からない。でも、この不思議なごちゃ混ぜ感がわたしは大好きだ。パワースポットで にわかに話題になって、妙なにぎわいになっているのに困った顔をしながらも優しく守る毘沙門さまが目に浮かぶ。

写真左が本堂前、右は不動堂前、もうすぐ人大杉になる。