紳士の紙

ウーペケーネス

ウーペケーネス 1985年発売 川口合成
スウェードのような紙ウーペの毛を寝かしたのでウーペケーネス、ケーネスはてっきりドイツ語だと思っていたのだが、意外にも私の好きなダジャレなネーミングだった。厚手のウーペと違って裏側が薄い不織布のウーぺけーネスは何かに貼ることを前提に作られているようだ。メガネや時計、宝石などの箱の内貼に使われることが多い。その他、ショーウィンドウに飾る商品の下に敷いたりすると商品の高級感が増す。
赤と緑は、ちょっとシックなカーマインと少し枯れた感じのリーフ。どちらも落ち着いた色合いだ。ほんとに布のようにしっとりしているので細く切ってリボンのように結んだり、そのままぶら下げてもクリスマスの良い飾りなる。
高級な紙なのにほとんどの場合何かを引き立てる脇役に回ってしまうウーペケーネス、印象に残るのに目立ちすぎない、大人な配慮のできる紳士の紙だ。