かわったかみ

かわがみ 淡鼠

かわがみ 1988年−1993年 日清紡
かわがみはクレープ紙の新だん紙アルテスのエンボスを圧した特殊な紙だ。もともと、エンボスとも思えるシワ状の凹凸の有る紙に、更に別のエンボスを圧すことによって柄が干渉しあって独特の雰囲気をかもしだす。
(新だん紙のシワはエンボスではなく特殊な技法で作り出しています)
裏面はエンボスの影響があまりなくほとんど新だん紙のままだが、おもて面はかわがみの名の通り何かの皮のようだ。しかしその皮の雰囲気が木の皮のようでもあり動物の皮ようでもあり、想像力をかき立てる。
色は、白、クリーム、白茶、淡鼠、エンジ、の5色。ベース紙がある紙なので売れれば色数を増やそうと言う実験的な要素がみてとれる。個人的にはこういう凝った紙は好きなのだが、個性が強すぎたようで市場には受け入れられなかったようだ。比較的短期間で廃品になってしまった。