茶色の謎

デュークブラウン

デュークブラウン 1987年発売 新富士製紙(現 王子特殊紙)
手元の資料では1998年発売になっている。Webでも1998年発売と書いてるページを見かけるが同じ資料を使っているようだ。しかし古い価格表を引っ張り出してくると1995年の価格表に載っているのでそれ以前に発売されているようだ。再度調査したところ1987年発売と判明した。
デュークブラウンは広めのライン柄の紙で元々は包装紙だ。線と線の感覚は約5mm、こう言う巾の広いライン柄は比較的少ない。発売当初は四六判とハトロン判の2本立てだったが1995年にハトロン判が廃規格になっている。
さてこの名称だが、「デューク」は公爵のことなので「気品ある」と言うような意味だろうと思うが「ブラウン」はなんだろう?私の記憶では発売時から10色あったように思うのだが。その答えが昨日カナディアンラップの見本帳を探しているときに出てきた。1979年の見本帳に「ブラウンイーグル」と言う商品が入っている。茶色1色の商品で手触りは多少違うが見た感じはデュークブラウンのオーカーと良く似ている。この商品が、いつ、そして何故廃品になったのかわからないのだが、そのテイストを引き継ぐので名前の一部をもらったようだ。
デュークブラウンは以前は渋くて濃い色もあったのだが、現在半分の5色が廃色となってしまった。しかしインディゴ(藍色)以外は茶系なのでかえって名前にふさわしい配色になったのかもしれない。