別に怪談話ではない、エスカレータなのでどちらかというと階段に近い話だ。
最近できたスーパーやホームセンター等に、カートのまま乗れるエスカレータがあるのを御存知だろうか？普通の階段状ではなく、動く歩道に傾斜がついたようなエスカレータだ。
紙名手配の会社の近くに(15kmぐらいあるから近くもないが)できたホームセンターにもある。一年程前に行ったときにカートのまま乗れて便利だとは思ったがその時はそれだけだった。しかし翌日、会社のスタッフから「傾斜がついているのにカートが転げ落ちない」と聞かされた、しかも自分でストッパーをかけるのではないらしい。
そのスタッフと一緒にどうやったらストッパーがかかるか考えた。磁石だとか、フックがついているのでは？とか、カートが一定以上傾くとストッパーがかかるとか色々考えたが決定打が無いままだった。
なかなか普段行く方向ではないので、気になったまま１年半ほど放っておいたが、つい先日チョット時間が空いたので行ってみることにした。
店に入ってカートを見ると２種類あった、まずは小さい方を持って斜めにしてみる．．．別段変わったところは無い。この時点ですでにチョット怪しい人だナと自分で思ったが、気にせずそのままエスカレーターへ。おぉ確かに止まる。しゃがんでタイヤを見てみてあぁなるほどっと思った。エスカレータは普通のエスカレータと同じく櫛状の凹凸がある。カートのタイヤがこの溝部分に合うように作られていて、エスカレータにカートを載せるとほんの少し沈み込むようになっている。沈む高さの所にストッパーがついているのでエスカレータに載せたときだけカートが動かなくなるわけだ。降りるときは普通のエスカレータと同じくフロアー側に溝の所をすくい上げるような傾斜がついているので、カートが浮上して違和感なく降りられるというわけだ。（自分でストッパーをかけるのでは、はずし忘れると降りられなくなってかえって危険だ。）
２階へ着いたが別に２階に用事があったわけではないのでそのままＵターンして１階へ。行こうとしたがせっかくだからカートを交換。ちょうどカートの整理をしている係りの人がいたのでに小さい方の空のカートを渡して、大きい方のカートを持って１階へ。また怪しいと思われたか？と思いながらエスカレータに乗って再びしゃがみ込む、小さい方とストッパーの位置は違うが構造は同じだ。大きい方のカートはストッパーがタイヤの内側についていて巧妙に見えなくしてある。
これで１年半に及ぶ謎が解けてスッキリした。
