このところ雨が多くて、おかげで季節はドンドン秋に向かって進んでいる感じがする。さて、雨が降ると今までは雨を感じる表情の紙を紹介してきたが「あめ」と言う色名はあるだろうか?早速調べてみたら新利休だけだった。もっと他にないだろうかと霧雨とか小雨、秋雨とかも調べてみたが無いようだ。雪はたくさんの商品に入っているのに雨は嫌われたもんだ。新利休も「あめ」色はあるものの見た目は淡茶色、ライン模様でもあるしドシャブリの雨と言われるとそうかナ?とも思うが、どちらかと「飴」色と言う感じだ。
雨というと、紙屋としては何かと気になることが多いので色名に「雨」は敬遠されたのかもしれない。

プロフィール
商品名:新利休
発売年:1986年発売
メーカー:王子エフテックス
おもて面:見るからに古紙と言う感じの1〜2mmの破片がブレンドされている
きちんと平行だが太さが微妙に歪(いびつ)なライン状のエンボスが3mm程度の間隔で入っている。
裏面:おもて面と同様に古紙の破片は見える。平らでツルっとしていて少し弱いがライン模様も確認できる。
用途:カード、しおり、パッケージ、案内状
説明:茶室の壁のイメージなので新利休という商品名になっている。
2008年「新利休R100」から名称変更