神様のカルテ

以前から気になっていたのになかなか手が出なかった「神様のカルテ」。買おうかと手にとってレジへ向かう途中「2010年本屋大賞2位」と言う文字を目にしてやめようかどうしようか散々迷った。と言うのも今年の本屋大賞が私に合わなかったからだ。それでも「映画化」の帯に後押しされて結局買って帰った。
しかし、はじめの1/3はどうも気持ちが乗ってこない。やっぱり本屋大賞とは相性が悪いのか?と思っいながらそれでも読み進めていくと、主人公の奥さんハルが登場するあたりから急に印象が変わり始めた。
「本を読み終えたとき、心に灯火がともるような」
巻末の上橋奈穂子の解説にある通り、心地よい物語だ。
はじめにこの解説を読んでいたら、と言うより上橋奈穂子が解説を書いているのを知っていたら迷うことなく買っただろうに。
映画はいつまでやっているだろう?とチェックして、自分の予定と照らし合わせながら間に合うだろうか?と考えはじめた。

神様のカルテ (小学館文庫)

神様のカルテ (小学館文庫)