覚え違い

バッグナチュラル 1984年発売 王子特殊紙
何かの名前を間違って覚えることがある。
例えば私 梅原、古い知人でも久しぶりに会うと「梅村君」と言われたりする。学生の頃は私のことを何故か「前田」と呼ぶ人がいた。大先輩なのであまり強く訂正をお願いできなかった。同じ学年に本物の前田君がいたのでまぎらわしいのだが、私の目をみて「前田」と言われると私のことだとわかる。でも、トイレ掃除とか嫌な用事は私の目を見ていても知らんぷりしてると本物の前田君がやってくれるので便利だった。
紙の仕事をするようになって私のことを「しだはら」と呼ぶ運転手さんが居た。高齢の方だし他に「しだはら」に相当する人が居ないので「まぁ良いか?!」と思って私だと認識していた。その運転手さんはバッグナチュラルのことを「ばっく なしょなる」と呼んでいた。かく言う私も当時は「裏面がナチュラルなんだ(back natural)」と思っていたので高齢の運転手さんと大差無い。
正しくはバッグナチュラル(bag natural)「手提げ袋に使えるナチュラルな風合の紙」。紙色は淡い茶色、細い木の皮のようなものがブレンドされている。包装紙としては比較的厚手で包むと言うよりは袋に使った方が良さそうだ。紙の表情は片面ツルツルの半光沢、もう片面はザラザラ。見本帳ではザラザラ面がおもてになっているが、わたし個人的にはツルツル面ががおもて。ザラザラを裏にすると「裏面がナチュラル」になる。