ジェントル 1994年発売 興陽製紙
午前と午後は、am=ante meridiem / pm=post meridiem。ラテン語で正午=meridiemを境にして前と後だ。それなのに何故、紀元前のBCは、Before Christ(英語でキリストの前)で、ADは Anno Domini(ラテン語で主の年)なんだろう?キリストの前と後、BCとAC とかの方が解りやすいのに。と以前から思っているのだが、私の知らないムズカシイ事情があるのだろう?!
さて、ラフ・グロスの起源と言うと、御存知の方も多いと思うヴァンヌーボFとV、1994年1月発売だ。その同じ年の5月に変り種ふわっとグロスの元祖ジェントルが発売になっている。
ジェントル発売時は、平らなフェイス、地合い崩しのロック、ライン状で布柄のクロスの3種類。クロス(Cloth)はそのまま「布」、ロック(rock)は「岩」でゴツゴツしたイメージにピッタリだ。さてではフェイス。何故平らな紙がフェイスなのだろう?いったんもめん や ぬりかべ の顔なら平らだが...。(御存知の方いませんか?)
現在は、高白色のホワイトフェイスと古紙15%でクリーム系のNフェイスが追加になって,全部で5つの顔を持つ。
商品名の「ジェントル」、この言葉ですぐに思い浮ぶのは gentleman=紳士 。「gentle」だけだと「上品な」とか「穏やかな」と言う意味になる。その言葉通りクロスもロックもよく見ないとわからないぐらいひかえめで「穏やかな」感じだ。オフセットの印刷でもギラッとした光沢ではなく上品に仕上るので「gentle」の名にふさわしい。
ふわっとグロスを代表するヴァンヌーボとジェントルが生まれた1994年、これをふわっとグロス元年とするなら今年はAF17( Anno Fuwattogross )と言うことになる。
それでもまだまだ歴史は始まったばかり、もっとおもしろいふわっとグロスの出現を心待ちにしている。