エアラス好きらす

白の高級印刷用紙はつまらない。模様やエンボスが施されているわけでもないし、白なので色にときめくこともない。期待の新製品、嵩高ふわっとグロス(ラフ・グロス)の「エアラス」発売と聞いても「またですか?!」と言う気がしなくもなかった。
しかし、販促用に作られた冊子を手にして「お!!」と思った。このしっとりした手触りと軽さ、はらりとめくれてスッキリ落ち着くページ。第一印象で「この紙、好きかも!」と思えた。
ふわっとグロスの代表格、ヴァンヌーボMr.Bガリバーなどはテクスチャペーパーの中では大量に動く花形商品だけれど、でも一方で新たな商品と言うとなかなか難しい問題を抱えている。印刷仕上がりを優先するとどこにでも有る一般紙のマットコート紙と大差なくなるし、かと言って風合いのあるラフで軽い紙は仕上がりが犠牲になり勝ちだ。エアラスは嵩高だと聞いていたので、厚いだけでまぁそれなりの紙だろうと予想していたら、印刷の仕上がりの良さに驚いた。Mr.BミセスB-Fと比べてもその印刷仕上がりはすっきりシャープだ。しかも軽くてムクッとした素材感は失わない。さすがに大きな期待を背負って発売されただけのことはある。
「白の高級印刷用紙はつまらない」と思っている私が、久しぶりに一目惚れしたこの紙。一人でも多くの人が「エアラス好きです」と共感してくれるとイイな!!

商品名:エアラス
発売年:2015年発売
メーカー:特種東海製紙
おもて面:しっとりしなやかで手触りがよく柔らかい
裏面:表裏差はほとんどない
用途:本文、案内状、カレンダー、
説明:空気「air」が私たち「us」にもたらした紙のさらなる可能性とい う意味でエアラス。
※ ラフ・グロスは株式会社竹尾の登録商標です。