365日のシンプルライフ

お客様に勧められて行った「365日のシンプルライフ」はムーミンの国フィンランド発、メジャーな映画館ではあまりやってない知る人ぞ知る作品だ。
必要なモノを残すために不要なものをドンドン捨てていくのではなく、自分の所有するものを一旦全て預けて、そこから必要な物を吟味しながら1日1つずつ増やしていくと言うシンプルなルール。「全て」とはいえココから始まるのか?と言う衝撃のオープニングは笑わせてくれた。
シナリオは無いというテラスハウスを一人でやっているような日常の映像、誰かが辛口のツッコミを入れるわけでもない淡々とした進行に、人によっては眠気を誘うかもしれない内容だけど、途中に出てくるおばあさんの言葉をはじめ、自分の生活を見つめ直すという意味で見終わってからジヮ〜っと来る映画だった。
本音を言うと、「言ってることはわかるけど...」という結末だろうなぁと見る前から思っていた。しかし予想に反してエンディングでは「あぁ!そうだよネ」と共感できる、チョット興味深い作品だった。