ピンク

色上質でも春はやはり、桃や桜が良く売れる。言葉の呪縛とでも言うのだろうか?それに比べてコスモスはひかえめだ。
もう二十数年前、紀州色上質の色がもっと少なかった頃、定番の色は 浅黄・鴬・クリーム・桃、だった。この当時から浅黄のことを水色、鴬のことを緑、桃のことをピンクと言う人は多かった。当時は「水色」とご注文いただくと「浅黄」ですねと訂正して受注していた。その後色上質も増色して「水」や「緑」ができたので、うっかり今まで通り「水色」や「緑色」を注文した人は、思っていた色とは違うと言うこともあったかもしれない。でも「ピンク」でご注文いただくと、今でも「桃」「桜」「コスモス」どれにしますか?と問い返すことになる。もし「コスモス」の色名が「ピンク」だったなら、春はもちろん一年を通してもっと売れたかもしれないのになぁ!!っと、この3色ではコスモス推しの私のひとりごとです。

プロフィール
商品名:紀州色上質
発売年:1954年発売
メーカー:北越紀州製紙
おもて面:平らでツルッとしている。
裏面:表裏差はほとんど無い。
用途:包装紙、封筒、表紙、カード
説明:安価で扱いやすい色物テクスチャペーパー