紙の月

タイトルに「紙」がついているので以前から気になっていた。何度も手に取ったが今は買い置きの本がたくさんあるからと後回しにしていた。つい先日家内からドラマ化されると聞いて買ってみた。
夫婦がすれ違っていくとき、人が犯罪に手を染めていくとき、どこかへ堕ちていくときと言うのはこんなモノなのだろうか?!ほんの小さなシミが知らない間に広がっていくような、ゆっくりとでも確実に、気がついたときには後戻りできない。誰にでも起こりそうな小さな誘惑、些細なきっかけ。登場人物達に「やめといた方がいいよ」とか「まだ後もどりできる」とか声をかけながら一緒に堕ちていってしまいそうな妙な感覚を感じながらドンドン引き込まれていく。それぞれの人の結末は?

紙の月

紙の月