くちなし

「里紙のくちなし」と問合せを頂いた。有りそうな色名だが里紙にはくちなし色は無い。そこでくちなしがどんな色かwebで調べてみた。表示された色は里紙でいうと山吹のような色だ。その一方で、くちなし色を持つ商品を探してみら3点見つかった。それぞれの色を見てみると、新アトモスくちなしは白と淡いクリームのモヤモヤ、新奉書風くちなしは淡いクリーム、新利休くちなしナチュラルな白。里紙にこの色を探すなら「きなり」になる。画像検索でくちなしを調べてみると花の色は白なのでこの方が自然に感じる。
では逆にくちなし色が黄色いのは何故だろう?くちなし色の説明を良く読んでみるとくちなしの実を使って染めた色のことを「くちなし色」と言うのだそうだ。
さて、お客様の探していた紙は...
里紙 山吹だった。

プロフィール
商品名:里紙
発売年:1998年発売
メーカー:特種東海製紙
おもて面:平らでラフ、ザラっとした手触り
裏面:表裏差はほとんど無い。裏面の方が多少平ら。
用途:名刺、パッケージ、案内状、表紙
説明:和風で色数が多い。見た目よりも紙は堅く扱いやすい。