舟を編む

「辞書」と言うコトバを耳にしたので、今年の本屋大賞筒井康隆の「乱調文学大辞典 」のような辞書のパロディなのか?と不安(?)に思ったがジャガードGAを使ったカバーの紙にひかれて買ってみた。(読んでいて私がカバーにひかれたのにも納得がいった)
物語はある出版社で新たに国語辞典を出版しようとする人たちの奮闘ぶりを描きながら、その回りで起こる恋愛や人間模様を織り交ぜて進んでいく。何か一つのことに対するこだわりや思い入れ、他人からみると「そんなことどうでもイイじゃん」と思えるような事柄を掘り下げていく姿勢にとても共感。
後半にさしかかって「このお話、まだ終わらないで!」と久しぶりに思った素敵な物語。今年の本屋大賞はホントにイイ!!本を好きな人、紙が好きな人に是非オススメしたい一冊です。

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