渋ピカ

LKカラー 1964年発売 三菱製紙
LKカラーはどんな紙?」と聞かれたとき、以前は「キャストコート(写真光沢)の色物」と答えていたが今は「渋い色のキャストコート」と答えるだろう。ん?昔と今とそんなに違うだろうか?と自問してみて確認の為に古い見本帳を引っ張り出してみた。赤→レッドは鮮やかになっているものの、緑→グリーン、群青→は渋くなった。この2色を含むグリーン、えんじ、紺、チョコレートの4色が統一感があってとても綺麗だ。それと以前は気になっていた色むらがなくなってグッと渋みを増した。私の「渋くなった」と言う印象はここから来ているようだ。
キャストコートというとピカピカしているので鮮やかな色やパステルトーンに目がいってしまい勝ちだが、実はこう言う色にも他の紙にない魅力が潜んでいる。今回、グリーンをグリーンMerryコレクションに選んでいるのでこの「渋ピカ」を是非体感して欲しい。