カササギたちの四季

一番最寄りの本屋さんで毎週週刊アスキーを買う。以前は普通の本屋さんだったのだが何年か前のリニューアルで普通の本は置かなくなってしまた、今は少しのマンガと特定の雑誌のみ、私の週刊アスキーには私の名札をつけて1冊だけレジに置いてある。
本をリストラしてしまったような本屋さんだが、少し前から話題の本が2冊だけレジの向かいの棚に飾られるようになった。「謎解きはディナーのあとで」とか「日本男児」とか...読んでしまってからの場合が多いので見てみぬフリをしていた。先日そこに読んでない本が1冊「カササギたちの四季」。なじみの本屋さんのオススメなので買ってみた。買ってから直木賞の「月と蟹」の作者だと知った。でも作風が全然違う、今回は推理小説だ。
普通の殺人事件が題材になっている推理小説は多いがこの本はそうではない。ありふれた日常の中に、窃盗や器物破損、それも警察に連絡するかどうかは本人次第程度の事件が起こる。それを探偵でもなんでもない主人公が解決していくというちょっと変わったストーリーだ。
読み終わった後に少し心温まる、後味の良い仕上りになっている。

カササギたちの四季

カササギたちの四季