夏全開

アペリオ 1990年発売 リンテック
アペリオが何故こう言う名前になったのか聞いてみたところ、色のラインナップが春を感じさせるパステルトーンなので、ラテン語の4月にあたるアペリオにしたとのことだった。せっかく教えてもらったので季節外れと思いながらあえて取り上げてみた。
紙自体はOK ACカードケンラン程カリンと堅くはない。でもアラベールのようにラフ肌でふわっとした紙でもない。手触りはツルっとしているものの嵩はある。可愛らしい色とは裏腹にゴツンとパンチがある平らな紙だ。元々は8色あったのだが、グレー、スカイ、グリーンが廃色になって現在は5色、色のバランスからするとグリーンが廃色になったのは残念だ。それでもスノー、ホワイト、クリーム、ピンク、ブルーの5色で充分4月の雰囲気はある。
英語のApril=4月はこのラテン語のaperioに由来するそうだ。さてこの「aperio」、4月とはいうものの本来の意味は「開く」だそうで、「花開く」から「4月」と言う意味にも使われるようになったとも言われている。
今の季節で「開く」というと海開き−青い空、白い雲、アイスクリーム、ひと夏の恋...
案外アペリオは夏に似合う紙かもしれない。