竹が綾なす紙の彩り

竹あやGA 1999年発売 日清紡
漢字の「竹」とひらがなの「あや」、「竹」本来の凛としたしなやかさと柔らかな肌をあわせもつこの紙を表現するなんとも言えない絶妙のネイミングだ。
通常こう言う商品は白からクリーム系3色程度のことが多いが、竹あやGAはそれに加えて竹のイメージ色の緑系が6色。9色の内半分以上が緑という特殊な商品だ。
「もえぎ」「ひわ」は他の商品にもよく使われているのでおなじみの色名だが、その他の色は初対面の方も多いかもしれない。
「びゃくろく(白緑)」「うらは(裏葉)」は漢字にするとわかりやすい。
「ときわ(常磐)」は永久不変をあらわす言葉で松や杉など常緑樹の色だそうだ。
難題は「みるあい」。漢字だと「海松藍」と書く。緑色の海藻ミル(海松)と藍色が混ざった色で濃い青緑色だ。
では商品名の竹あやは漢字すると「竹綾」だろうか「竹彩」だろうか?
竹が綾なす紙。竹を彩る紙。華やかではないけれど妙に落ち着く優しさがある。